2月21日(金)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ市のサラリーマンの昼食スタイルが、値段も手頃な露店の立ち食い簡易食に変化している。通勤パスや通勤券でも支払いができ、重宝で融通がきく利点もある。
安売り競争は予想以上に厳しいらしく、特売合戦もひんぱんにある。ステーキを挟んだパン(シュラスキニョ)に飲み物が付いて、七〇センターボというのもある。ただし衛生局の検査は、ほとんどないというから衛生面は要注意だ。
売る人も買う人も、あまり衛生面など気にしていないようだ。セー広場のシュラスコ・グレゴは、一日に五百食を売り上げるという。市内の繁華街は所狭しと屋台がひしめき、大規模に事業化した人もいるらしい。 屋台の製造工場も持ち大勢の売り子に請け負わせ、ハンバーグ、ホットドッグ、鶏ロース、シュラスコ・グレゴ、焼きそば、コーヒーつきトウモロコシの粉ケーキ、パステル、モコト・スープなどの材料と屋台を提供して歩合給にしている。
中心街の場合は、メニューはさらに豊富でバイアの揚げ物から中国人などがガス・コンロを持ち込んでワンタン・スープからマカロナーダ、定食まである。果物も豊富で安価だ。タピオカなどはマンジオカとカタクリ粉の混合率がむずかしく、家庭で作っても同じようにできないという。