2月21日(金)
【ジアリオ・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ州交通局(DETRAN)のアルナウド・パセッチ軍警中尉が八日、運転中の携帯電話通話による罰金が昨年比一二三%も増加し、罰金ランクの六番目を占めていると発表した。
携帯使用の罰金は、八十五レアル一三セントで四ポイントの減点。心配なのは罰金の増加率が一番高く、携帯使用が原因となる事故も、九倍増加していること。その他の罰金では、車両乗り入れ日違反が一四%増、スピード違反が三%増、駐車違反が三%増、信号無視は〇・九%減であった。
ビジネスマンにとって携帯電話は、口であり耳だ。罰金を払っても商談成立にこぎ着けるかどうかは、苦しい選択。黒いフイルムを窓に張り付けて、携帯の使用を隠している人もいる。運転中の通話は危険と知っているが運転手を雇うわけにも行かず、ひっきりなし鳴る携帯は幸運の女神のメッセージにも聞こえる。
貿易業を営むフェルナンダさんは、ビジネスが好調なとき携帯電話なしの生活は考えられないと語る。携帯使用禁止の移動は時間の無駄使いに見える。運転のための時間と通話のための時間を予定表に別々計上することにしたという。
パセッチ中尉は運転中の携帯使用は中毒患者と同じで、車線はみ出し、信号無視、逆行乗り入れなどを平気で犯し、気が付いていないという。慌ててブレーキを踏んでも携帯使用中の運動神経は、酔っ払い運転よりも悪いとされる。