2月21日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】コピー機の高度精密化により素人には判別困難な偽札、特に五十レアル札が大量に出回っていると中央銀行が十四日、発表した。地下鉄の切符売り場、ガソリン・ポスト、大型店、スーパーで偽札発見機の導入が始まった。
中央銀行は五十レアル紙幣が一九九四年に発行されて九年になるので、新鋭のスキャナーでもコピーできない新工夫を加えた紙幣を考案している。にせ札が使用されるのは、国道のレストランが多いようだ。
現在の紙幣判別法は、マルカ・デ・アグアといわれる部分を光に当てると反射光で分かるという。ブラジルでは受け取った紙幣を光に当てて見る習慣がなく、直ちに財布へ入れる。
現行法では悪意がなくも偽札で支払おうとして現行犯で逮捕されたら、二年以下の禁固となっている。