2月21日(金)
[既報関連]今年の二月十日前後にパラグァイのイグアスー移住地管内にある大森農牧株式会社(CAOSA)で、本物の「和牛」が誕生した。生まれたのは四頭。二〇〇二年二月頃にブラジルのヤクルト商工社より受精卵を購入して、パラグァイ在来種の母体に移植したもの。
大森農牧社(林英二郎支配人)は、これにさきだち、九九年、冷凍精液をヤクルト商工社より導入、二〇〇〇年一月に和牛五O%の交配種を誕生させた(本紙・二〇〇二年十二月十日報道)実績があるが、今回誕生したのは〃純粋和牛〃。しかも、写真が示すように、日本古来の黒色和牛だ。
飼育期間は二十八カ月から三十カ月を要するため、このパラグァイ生まれの本物和牛が食卓に登場するのは二〇〇五年後半となる。「和牛肉の特徴である《霜降り》が肉質に広がり、まろやかさ満載の肉を提供できるよう精魂込めて飼育します」と飼育担当者は意気込んでいる。大豆の順調な生育で活況を浴びているイグアスー移住地にもう一つの特産品が登場した。