2月21日(金)
[既報関連]サンパウロ州ジャカレイ市にあるコチア農業学校が、今年の五月二十四日か二十五日に開催を予定している「メロン祭り」の主役、日本生まれの新品種「ロックスター」の苗木が順調に生育、二月初旬に新しく学校に到着したメルコスル諸国からの第四期農業研修生らによって、十四日、グリーンハウスのほ場に移植された。
第一回目の移植は七百五十本。日時をたがえて種子を蒔いているため(佐々木エジガルド指導員談)、第二回目の移植も同じく七百五十本。
メロン祭りへの協賛として、奈良県橿原市にある種苗会社から寄贈された中身がピンク、緑、クリーム色の〃新新〃品種のメロン三種類の苗木(本紙二月六日報道)も順調に生育しており、二月二十五日頃には移植される。第一回目の移植苗は順調に育っている(写真)。
新しい研修生たちには初めての実習。グループに分かれて毎日ほ場に出て、真剣な眼差しでエジガルド指導員から細かい指導を受けている。東京農大卒業の父親(一世)を持つエジガルド指導員は、ブラジル農友会会長としての重責もこなしながら、ブラジルだけでなく、近隣諸国の農業後継者に一人でも多く〃自然農業〃の重要性を理解してもらおうと真剣に取り組む。前回も、前前回も、そして、今回も、研修生たちと一緒にロックスターを自然農法で育てている。
その指導を見つめてきた鈴川行治教頭は「第四期研修生たちもすぐにエジガルド先生の意気を理解するようになるでしょう。メロン祭りに向かって作業が順調に前進しています」と期待を込めている。