2月22日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日、二十一日】サンパウロ市会計検査院(TCM)は、路線バス入札条件の内容の一部に違法的な要素がまだあるため、サンパウロ市に条件の見直しを促し、入札中止をするようアドバイスした。だがマルタ・スプリシーサンパウロ市長(PT=労働者党)はそのアドバイスを聞き流し、入札締切日を二十八日と定めた。―エスタード紙はマルタ市長との独占インタビューを掲載。市長は、「交通機関問題を解決しなければ、再選は望めない」と打ち明けている。
マルタ市長は今年、市長任期三年目に入る。「現在の市の問題をすべて解決しなければならない。今年が限界だ。でもまだ時間はある。問題は解決されると信じている」と話す。交通機関問題に対し、「もし未解決に終わったら、その原因が何だったかを市民は理解してくれる」と、バス会社経営者への間接的な批判をした。
マルタ市長が来期の市長就任について話すのは今回が初めて。「まだ早すぎる。自分自身が立候補するかもまだ分からない。自分が再選のことを考えていたら、新しい手数料や税金を就任三年目にして増やすわけがない」。
ゴミ収集手数料に関しては、「市の説明不足だと認める。貧民街の住民や二万五千レアル相当の不動産に住む人は払わなくていいという情報を知らない市民が多い。またゴミの量によって支払い金額が変わることも伝えられなかった」と反省。「街灯手数料の場合は、手数料の徴収が気に入らなくとも、一体どういう手数料なのか理解してくれたと思う」と話す。「不動産税はサンパウロ市への投資に使われるが、ゴミ収集手数料はゴミ問題解決のみに使われる」。
現在サンパウロ市教育局には局長がいないが、市長自身が教育局の仕事に携わり、次の局長候補は今のところいないという。「教育がマルタ市政のシンボルでありたい」と力を入れている。
保健面では、「多くの人々が民間健康保険会社との契約を破棄したため、政府系の健康保険の需要が急激に増えた。保健面への予算は少ないが、問題は非常に大きい。できるだけ市民に応じられるようインフラ改善に投資している」。
洪水問題では、「サンパウロ市はアリカンドゥーヴァ川付近などに九千万レアルを投資した。アニャンガバウー・トンネルでは今年、車が浮くような光景は一度も見られなかった」。