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ACMまた議員辞職?=電話盗聴計画、友人に漏らす=サンパウロ州

2月22日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】バイア州の違法盗聴事件でPFL執行部は二十日、関与疑惑が取り沙汰されるアントニオ・C・ギマランエス上議が、上院倫理委員会から説明を求められる前に、議員辞職に追い込まれないか憂慮していると報告した。
さきの投票システム事件で同上議は辞任を余儀なくされて二年もたっていない。党としては同上議無関係説に固執しているが、友人間には盗聴機器の設置案を漏らしたとされている。
 いっぽう連邦警察は捜査結論の出る前に、バルボーザ保安長官とファリア保安次官を盗聴システム設置の責任者と認定した。両氏の供述では、バイア州保安局からイタペチンガ裁判所へ誘拐犯罪取り締まりのため百二十六人分の盗聴許可を申請していたと述べた。 
実際には二百三十二人の電話に盗聴システムが設置され、誘拐とは無関係な人も入っていた。裁判所は電話局からシステム設置リストを受け取っておらず、許可済みと無許可を判別できず杜撰な管理をしていたようだ。
 事情聴取の参考人リストに、同上議の名前は記載されていない。ゲデル・V・リーマ下議(PMDB)、ネルソン・ペレグリノ下議(PT)、ベニト・ガマ下議(PMDB)から証人喚問に指名されただけで、同上議が盗聴事件に関与したという証拠もない。上院倫理委員会は、元愛人夫妻などを呼んで状況証拠で同上議を追い詰めるらしい。