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ブラジル人女性惨殺事件=犯人に死刑の判決 米国

2月2日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】米国カリフォルニア州サンディエゴで二十五日、アパートの経費を分けるために同居していたブラジル人女性を惨殺したカルヴィン・パーカー被告(三三)に死刑の判決が下った。
 同地検察庁によると、パーカー被告は二〇〇〇年八月、パトリシア・ラーモス・ガレーゴさん(二九)に手錠をかけ、目隠しをしてから殴る、蹴るなどの暴行を加えた後、婦女暴行を犯した。その後頭部を強打し、喉を切って殺害した。遺体をバスルームへ運んで大量の血液を流させ、遺体確認を困難にさせるため指先を切った。
 パーカー被告は同日ピックアップ車を借り、パトリシアさんの遺体や遺品をサンディエゴ北部のドラム缶の中に捨てた。切り取られた指先は、凶器のナイフと一緒に発見された。
 被害者に対する愛情や欲望、憎悪が混ざり合った感情に駆り立てられたのが殺人の動機だったというが、警察は被害者の銀行口座の金が目当てだったという可能性も捨てていない。実際犯人は、パトリシアさんの小切手を使って金を引き出そうとして逮捕されている。
 パトリシアさんは、Vasp航空の元スチュワーデスで、英語の勉強のため九七年に米国へ移住、ウェイトレスとして働いていた。事件の四カ月前からパーカー被告のアパートの一部屋を借りていたが、被害者の母親によれば、同被告とは交際していなかったという。