2月27日(木)
サンパウロ人文科学研究所(宮尾進所長)の定期総会が二十五日午後五時から、文協ビル内の同研究所事務所で開かれた。会員十五人が出席した。野尻アントニオ理事会会長の病気療養のため、定款に基づき副会長の本山省三が三月一日から会長に就任し、森幸一第一常任理事が所長となることも同時に決定された。前年度の事業報告と今年度の事業計画も報告された。
総会では二〇〇二年度の事業報告として、『ブラジル日系社会実態調査』やブラジル日本移民百周年記念事業として進められている『人文研研究叢書』刊行事業などの報告が行われた。
出版事業としては昨年十月に宮尾所長による『ブラジルの日系社会論集 ボーダレスになる日系人』が出版され、出版パーティーが行われた。
同研究所の研究員であった前山隆阪南大学教授著の『風狂の記者―ブラジルの新聞人三浦鑿の生涯』の出版記念会や七月にはブラジルを知る会との共催による第四回『ブックフェア』も開かれた。
『ブックフェア』での一万レアルを越える収益は同研究所資金として活用される。
二〇〇三年度の事業計画としては人文研研究叢書刊行事業、第五回『ブックフェア』の実施が予定されており、同研究所所属研究員が参加する調査研究活動についても報告があった。
三月一日からは新理事会会長に本山省三副会長が就任し、所長には森幸一第一常任理事が選ばれた。
なお、同日から松平和也さんが事務局長を務めることも確認された。