生涯現役貫く高齢者たち=W杯に意欲のザガロ氏=「精力的に忙しく働こう」
2月28日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】生涯現役志望の高齢者を取材したところ、年齢は特権で過去は体験、現在は挑戦、未来は建設だという。大部分の高齢者は晩年、年金を貰い社会保障院の拘束者となり、社会疎外者となって行く。また子供の世話になって、非人道的扱いに耐え忍んでいる人も少なくない。そんななか傑出して、人生を謳歌している高齢者も多い。
俳優のオズワルド・ロウザダ氏(九十歳)は、元俳優らが往年の華やかな舞台を追憶しながら不遇な晩年を送るなか、異彩を放っている。同氏は映画、演劇、ショーなど次々新しい企画を考え出す才能に恵まれ、時代が何を求めているかを察知する能力を自認、不平をいう時間がないという。秘訣はエネルギッシュであること。運が向こうからやってくるという。
サッカーのザガロ氏(七十一歳)は、まだ生きられるという希望が自分を支え、動いていれば否定的なことを考えることはないという。監督をしていると知らない間に時間が過ぎ、年をとっていることを気付かせないと述べた。二〇〇六年のW杯を考えると、選手権獲得で体がウキウキして若返るそうだ。
ジルス・アロンソン氏(八十六歳)は疲れを知らない事業家であったが、晩年に所有していたチェーン店は倒産した。いまは、サンパウロ市中心部に小さな家電商品の店三軒だけを持ち、老後の励ましとしている。誘拐拉致されたこともあるが、生命の危険では一冊の本が書けるほどの体験があり、恐怖を感じなかったという。不敵な生命の強さでは、百歳まで長生きすると思っていると語った。
TVプロデュサーのマノエル・カルロス氏(七十歳)は、高齢者の生き方をテーマにしたドラマ「慕われる女たち」を製作する。同氏は、世界の高齢者の生活振りを取材するため旅行。視野が狭く愚痴ばかりこぼすブラジルの高齢者のために参考にしたいと述べた。