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マラニョン州のカーニバル=民族文化色濃く楽しく

2月28日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】来週からマラニョン太鼓が甲高く響き渡る―。六月祭のブンバ=ボイの地で知られるマラニョン州サンルイス市は、〃文化的に価値のある〃カーニバルを楽しみたい人にお勧め。ポルトガル風の建築物の中で、クリオウロの太鼓や同地カーニバルのシンボル「フォフォン」が、人々に歓喜を与えてくれる。
 同州はサンルイス市のカーニバル観光を狙って、「陽気なマラニョン州」をスローガンに五百万レアルを投資した。カーニバル伝統の地であるペルナンブーコ州オリンダ市と競い合うのが目的。
 オリンダ市もサンルイス市も、路上でのカーニバルを続けているのが特長。つまり誰でも無料でカーニバルを楽しめる。サンルイス市の街の風景も、オリンダ市と似て坂道が多く、さまざまの年齢の人々が踊り歩いていく。このころの気温は三十六度にも達するという。
 カーニバル音楽も文化的な影響が強く、普段聞きなれているサンバリズムとは一味違ったリズムの踊りを見ることができる。
 「リオのカーニバルのような大規模なものでもなく、サルヴァドールのような音響トラックもない。文化的要素と陽気さを求め、レシフェ市やオリンダ市より落ち着いた場所でのカーニバルを見たい観光客が我々のお客だ」と、同州観光局のダニーロ・フルタード担当は話す。
 今年は、昨年の観光客数四万六千人の三〇%増を目標にした。サンパウロ州地方都市の市民や連邦直轄区民が主な観光客となるという。

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