3月1日(土)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙二十八日】サンパウロ市は二十七日、エドアルド・ジョルジ保健局長を二十六日付けで更迭したと発表した。後任には、二十九日、ゴンサロ・ヴェシーナ・ネットAnvisa(連邦衛生監督庁)長官が就任する。
更迭理由の一つとして、同局長は政治的理由を挙げている。保健局には三十一の上級職のポストがあるが、現在、四人しか任命されておらず、しかも四人とも前任者ばかり。保健局と市議会筋の情報によると、マルタ市長は市議らに指名された人物を同局長に押し付けようとしていたという。市長は上級職の任命について局長の考えと相違があったことを否定している。
カルロス・ネデール市議(PT)は、廃止となったPAS(保健強化計画)の元執行委員らが上級職に就任すると思われ、市政運営でポストの取り引きが続けられている、PASの元役員の多くが公金流用により起訴されていることから、指名を認めるのは倫理に反すると発言した。
もう一つの更迭理由を同局長は、PSF(家族保健計画)に対するマルタ市長の反対姿勢としている。「PSFは非人間扱いと行列という二つの深刻な問題を解決できる唯一の方法」とし、市長の姿勢は間違っていると同局長は批判する。