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猛暑の中 狂熱のカーニバル=サンパウロ市 感動ガヴィオンエス=サウゲイロが圧倒 リオ

3月4日(火)

 【各紙一、二、三日】サンパウロ市アニェンビー区のサンボードロモで二十八日と一日の二日間にかけて、エスコーラ・デ・サンバのデスフィーレが開かれた。観客総数は六万六千人に達した。
 初日はバロッカ・ゾナ・スルが十二分遅れてサンボードロモ入りした。サッカー王ペレーがテーマだったが、本人は韓国へ旅行中で欠席した。
 初日深夜、昨年優勝したガヴィオンエス・ダ・フィエルが登場。早くも「二連勝」の声が上がるほど、観客の注目を惹きつけた。全国五地域の民話をテーマに、デスフィーレ中に花火まで打ち上げた。PT(労働者党)のジョゼ・ジェノイーノ総裁は、「ガヴィオンエスの応援を見て感動し、コリンチアンスのファンになった。今回初めて参加した」とご満悦。
 ヴァイ=ヴァイのテーマは馬。「ギャロップのリズムでやってきた」と伯字紙は報道。素晴らしいファンタジアが観客の目を奪った。エスタード紙は、「これ以上のデスフィーレができる器量があるはず」と指摘しながらも、「エヴォルソンはさすがベテラン・エスコーラだけあり、完璧だった」とコメントした。
 アーギア・デ・オウロは中国をテーマに美しいデスフィーレを見せてくれた。中国武術カンフーの武道家たちが龍舞やアクロバットを披露したが、観客を完全に盛り上げるまでには至らなかった。
 二日目はネネー・デ・ヴィラ・マチウデが圧倒的に輝いた。漫画家ジラウドをテーマに、同氏オリジナルのキャラクターが次々と登場。カラフルなデスフィーレを披露し、観客を魅了させた。
 ジアーリオ・デ・サンパウロ紙が贈る第五回トロフェウ・ノッタ・デスは、今年はガヴィオンエスに贈られた。デスフィーレの公式結果が出るのはきょう四日午前九時から。伯字紙は、ガヴィオンエス、ヴァイ=ヴァイ、ネネーが優勝の有力候補だと報道した。
 一方リオのカーニバルは二日開幕。エスコーラ・デ・サンバ五十周年を迎えたサウゲイロが観客を圧倒した。同エスコーラの歴史をテーマに、過去の優勝時のテーマを各アーラで紹介した。三日夜のデスフィーレを経て、五日に結果が発表されるという。