一家９人殺害される＝麻薬組織による復讐か　パラナ州

3月4日（火）

　【アゴーラ紙二日】二十八日夜、パラナ州大クリチーバ圏コロンボ市で、子供三人を含む九人が殺害されるシャシーナ（大量虐殺事件）が発生した。今回の事件は、パラナ州で過去発生したシャシーナの中で、最多の死亡者数を記録している。
　同市アウト・マラカナン区警察署のメシーアス・ローザ警部は、「犠牲者たちはみな惨殺された」と言明した。犠牲者はみな縄で縛られ、つるはしで殴られた後、射殺された。「四歳、八歳、十四歳の子供たちまで縛られ、殺害されたのを見た時はショックを受けた」と声を落とした。
　遺体は、麻薬密売で受刑歴のある男性（五一）の家で発見された。元受刑者のほか、妻と四人の子供、父母、一家の友人一人が殺害された。元受刑者の長男の嫁と孫（乳児）、十歳の子供は死んだふりをして助かっている。
　同州クリチーバ市でも二十七日、五人が射殺されるシャシーナがあり、警察は両事件が麻薬組織関係の復讐、あるいは麻薬の支払い不履行による殺害とみて捜査している。