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「チリなどの同意を」=イラク問題安保理決議 独首相、大統領に要請

3月6日(木)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙・フォーリャ紙四日】リオの外交筋の発表によると、ルーラ大統領は三日、シュレーダー独首相と電話で会談し、米国とイラクの間で切迫している軍事的緊張について、情報を交換し、互いの見解を述べた。
 会談内容の詳細は明らかにされていないが、シュレーダー首相はルーラ大統領に、米国、イギリス、スペインが国連安全保障理事会に提案している、イラクに対する武力行使容認のための新決議案が採択されないよう、支援を求めたとみられている。両者はイラク危機の平和的解決を模索し続けることで一致した。
 ブラジル政府は国連安全保障理事会非常任理事国のメキシコ、チリ、アンゴラといった関係の深い国々の指導者と対話を行っていくことで、新決議案採択回避を支援できるとしている。
 安全保障理事会は六日に開催され、イラクの大量破壊兵器破棄に関する国連査察団の新しい報告が評価される。ドイツ、フランス、ロシアは新決議案採択を回避するために国際世論を背景とした政治的圧力をかけている。