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MSTまた不法活動=農地改革求め3農場占拠

3月6日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】政府の農地改革が遅々として実行されないことに抗議して不法占拠運動(MST)のマリア・ロドリゲス南部地域部長が一日、農地改革の即時実施を求め南部三州で農場の同時占拠を行ったとルーラ大統領へ報告した。
 サンパウロ州ではソロカバ市郊外アランバリ郡のサンタ・イザベル農場を一日、五百人のメンバーが占拠し、さらに百四十人の子供を含む後続部隊二百四十人が合流した。またパラナ州ではリンドエステ郡サンタ・クララ農場、サンタ・カタリナ州ではアラクアリ郡コンフロレスタ農場を占拠した。
 占拠は前政権で取り残されたメンバーがしびれを切らして待っていることと、どこに農地改革法が適用される未利用地があるかを政府当局へ教えるための占拠だと同部長は供述した。
 マウロMST会長は、未利用農地への占拠が、これからの農地改革で即時実施のための近道であり、入植希望者の不満解決法だとして、南部三州の占拠行動を称賛した。四月までに、大規模の占拠攻勢を実施することも声明した。
 MSTの一団はバス十台に分乗して、サンタ・イザベル農場入口の錠前を壊して侵入した。同農場には小作人が借地をして、肉牛二百五十頭を放牧していた。
MSTらは柵を踏み倒し、一斉にバラックを組み立て野菜などを植え付けた。近隣のMSTや教会から、米やフェイジョンが大量に差し入れられた。