3月7日(金)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙六日】検察庁と軍警・市警監察局は、警官によって構成された処刑団を極秘裏に調査している。処刑団はサンパウロ州リベイロン・プレット市で活動し、これまでに少なくとも二十人が処刑された疑いがある。
市民保安局は、処刑団の存在を裏付ける証拠は何一つないとコメントしたが、警察庁と市警監察局筋の情報によると、調査はかなり進展して有力な証拠が手に入り、既に十七人の軍警官、市警官の名前が殺人容疑者としてリストアップされているという。
昨年、同都市で発生した二十件の殺人事件には、類似・共通点がある。(1)被害者は全員都市周辺部に住み、不法行為や口論などのささいなことが原因で警官とトラブルを抱えていた(2)犯人は被害者を待ち伏せしたり、取り囲んだりしていた(3)被害者のほとんどが、家で殺害され、犯行時間も類似している(4)すべての事件で、二人の警官に常に使用されていた銃が使われ、被害者は何発も撃たれている(5)被害者の数人は犯行中に警察に知らせても無駄だと脅された(6)現場からの逃走に車やオートバイが使われた(7)処刑の後、警官らが被害者宅を訪れていることなどが、検察庁の予備調査で判明した。