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ACMの審理は却下=上院議長、PTの申請退ける

3月7日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】ジョゼ・サルネイ上院議長は五日、アントニオ・C・マガリャンエス(ACM)上議の電話盗聴事件への関与を上院倫理委員会で審理するため、PTから提出された申請書を却下した。
 同議長は申請書に事実を証明する証拠物件の添付がなく、まして上議当選前の軽犯罪事件であるので、先ず最高裁が有罪と認めた後、上院は受理すると述べた。
 同議長の見解では、盗聴はACMが上議当選前の一般人であったときの出来事で、議会規律とは無関係だという。連邦令で規定された議員就任前の過失で議員権剥奪の対象となるのは、選挙運動中の選挙資金の規定違反が証明された場合と、何らかの容疑が有罪と認められた場合となっている。
 ACMが議会の尊厳を傷つけているというマスコミ報道について、上院議長は議会に情状酌量はないし、大統領を初め上議、下議を辞任させたことで懸念を否定した。同議長はACM事件には関わりたくないと、側近に漏らしたという。
 フォンセッカ上院倫理委員長(PMDB)が、倫理審理申請書を先ず上院執行部に提出して法的効力の有無を検閲してもらうのが順序だと述べた。その後で議長へ回すか、直接に議員権剥奪を動議するかだと語った。審理申請は政治的駆け引きと思われ、PTを経験不足だと評した。