3月7日(金)
【アゴーラ紙十七日】サンパウロ市議会でゴミ収集手数料の徴収条例案が可決されたが、手数料を控除されるのは貧民街住民と二万五千レアル相当の住宅に住んでいる人のみ。残りの市民はみな、手数料を支払わなければならないが、一つだけ割り引きを得られる方法がある。
四月からサンパウロ市はゴミの再利用センターを開くが、ゴミの再利用に協力した市民は、自宅のゴミの量を七〇%まで減らすことができる。同手数料は一般住宅で、ゴミの量によって六・一四レアルから六十一レアルまで徴収される。ゴミの量が少ないほど徴収額も少なくなるというわけだ。
サンパウロ市側もゴミの再利用に協力した市民へのゴミ収集手数料割引条例案を立てているところだという。まだ計画中の同案によると、例えばゴミの選別をしている住宅ビルなどでは、各住民が支払うゴミ手数料を最低額にすることが可能になる。
再利用できるゴミは、有機物質ではないゴミで、金属や紙類、プラスチック、ガラスなど。だが使用済みの電球やちり紙、ナプキンなどは対象にならない。また殺虫剤やラッカースプレーなど、スプレータイプの容器も再利用されない。