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リオ 軍警、麻薬組織と衝突=貧民街は市街戦の様相=組織の8人死亡、軍警1人殉職

3月8日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】リオデジャネイロ市で五日夜から六日午後にかけて軍警と麻薬組織が衝突し、麻薬密売者八人と警官一人が死亡、十人が重軽傷を負った。一週間前から市内をパトロールしている陸軍は介入しなかった。
 最も過激な衝突は六日午後、同市北部コスタ・バーロス区モーロ(貧民街のある丘)・ダ・ペドレイラで起きた。同モーロに武器の隠匿物質貯蔵庫があるという密告電話を受けた軍警約五十人が現場に直行。ここで麻薬密売者七人が死亡した。
 密売者たちは、貯蔵庫として使われていた住居の中にいた。密売者たちは軍警と撃ち合いになり、ヘリコプターに乗った軍警も撃ち落そうとした。貯蔵庫から、口径七六二ミリの小銃三丁やトランシーバー二台、手榴弾一個、コカイン入り紙袋三千五百個が押収された。
 銃撃戦で、同モーロの麻薬密売を指揮していた通称「ビンラディン」も死亡した。一週間前には、同地で五人の麻薬密売者が軍警の突入作戦で死亡している。
 警察側は、犯罪組織テルセイロ・コマンド(第三コマンド=TC)の首領リーニョことパウロ・C・S・サントス容疑者と同モーロの麻薬組織が深く関わっており、今回の作戦で組織が弱まったとみている。だが同モーロでは少なくとも五十人の凶悪犯がいるとし、警戒を緩めていない。
 六日午前五時ごろ、同市リーニャ・ヴェルメーリャ高速道路で、パトロール中の軍警とノーヴァ・オランダ貧民街の麻薬密売者が衝突し、軍警二人が負傷した。
 五日夜、バイシャ・ド・サパテイロ貧民街で麻薬密売者が軍警と衝突し、軍警兵士(二九)が頭部を撃たれて死亡、三歳児を含む一般市民八人が負傷した。
 同市北部グラジャウー=ジャカレパグアー道路で六日未明、モーロ・ダ・コチアの麻薬密売者約二十人が軍警と撃ち合い、密売者一人が射殺された。