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リオ市、1億R$提供=州と協力し治安維持を

3月12日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日既報関連】リオデジャネイロ州の治安部隊を連邦特殊部隊の管轄下に置く政府案を拒否したリオ州政府は十日、リオ市が提案した治安対策協定と一億レアルの資金を受理すると決定した。提供資金は、リオ州軍警の装備と訓練、市内にあるフレイ・カネッカ刑務所の移転に使用される予定だ。
 提供資金のうち四千万レアルは、フレイ・カネッカ刑務所の受刑者二千五百人を辺境の刑務所四カ所に収容するため、九十日計画で増築する費用という。残り六千万レアルは装備と幹線道路警備、刑務所管理機動化のためとされる。同市長は資金提供は援助ではなく義務だとして、一億五千万レアルまで供与可能だと述べた。 
 キンタル同州保安長官は、連邦政府の提案が現実離れしたもので問題をよく把握していないと批判した。治安対策で市や州、連邦政府にはそれぞれの役目がある。政府は犯罪組織の元凶が立法府や司法府の中枢に関係しているのに、連邦レベルの問題に取り組んでいないと同長官は非難した。
 連邦政府は陸軍の駐留は十五日までと予定しているが、州は州内九十四拠点の監視継続を要求した。市も麻薬組織の波状攻撃に備えて、高速道路の非常線と準非常線の警戒を続けるべきだと要請している。