3月13日(木)
ブラジル日系二世アンジェラ永井さんのパフォーマンス「破れた景観」が十四日午後七時から、カーザ・ダス・ローザス庭園前で行われる。国際交流基金サンパウロ日本文化センターの後援。昨年十月のSESC国際ダンス・ビエンナーレに出品した作品となる。
京都で能楽を研究したアンジェラさんはその要素を現代ダンスに取り込む。アフリカの影響を色濃く残すブラジル新興宗教の神話からの影響も色濃い。いわゆる文化のフュージョン(混淆)から生まれる独特のダンスだ。
今作は会場によって振り付けを変化させることに特徴がある、サントス港で行ったときには「水力」と「波」がテーマだった。十四日の公演では、都市で身体が吸収する「音波」と、逆に身体が都市に放つエネルギーが課題となる。
新進ビデオ・アーティストのルカス・バンボッジィが協力。アンジェラさんの衣装に、都市景観のゆがみを表現した映像を投影するという。
七日、文化大臣ジウベルト・ジルの基調公演で開幕したイベント「タクティクス・メディア・ブラジル」(ブラジル文化庁、サンパウロ州文化局、SESCらの共催)の公式プログラムの一つ。電子イベントを通じて行政府や文化期間に対し、意見を表明する市民運動を紹介するもので、メディア利用法の可能性を模索することに焦点が当てられている。