3月15日(土)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙十三、十四日】「コーヒーマフィア」と呼ばれる窃盗詐欺団が、米国、ヨーロッパ、メキシコ向けの輸出用コンテナに入ったコーヒーを砂や石と入れ換え頻繁に盗みを働いている。被害に遭ったコンテナは昨年十二月から今月十二日までの間に少なくとも四十一個以上、被害額は百万レアルを超える。
コンテナの容量は二十一トンで、ミナス州とサンパウロ州内陸部の生産地から連邦国税局によって封印されて出荷された後、サントス港に到着する途中ですりかえられるようだ。また、トレーラーの運転手の一人は入れ換えられたコンテナを六度も運んでいたなど、現在十七人の運転手が事件に関わった容疑が強い。封印を解かずにコンテナを開けるために犯人らはかんぬきのリベット(鋲)を抜き、中身が交換済のコンテナが同じ重量を保つために計量機を使用したと推定されている。
十三日、容疑者の運転手は三人に絞られた。三人とも容疑を否定している。連邦警察の警部は、コンテナ内に残された砂の出所を確認するために、サンプルをブラジリアの連邦警察犯罪研究所に送った。
貨物の盗難は、九九年に全国で四千九百六十七件、被害総額は三億七千四百万レアルに上り、五年間で約二倍に増えた。被害品目はさばきやすく、足がつきにくい食料品が多い。路上での盗難の八〇%はリオ州とサンパウロ州で発生している。