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大統領、2閣僚を咤責=政策実施は敏速、適切に

3月18日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】新政権の閣僚らに対し、敏速な対応の要求と不適切な施策批判が多いことでルーラ大統領は十五日、閣僚会議を十九日開催すると決定した。
 特に批判が沸騰しているのは、飢餓ゼロ計画と教育省の施策が拙劣だということ。大統領は個別に食料問題相と教育相を呼んで政府が期待する目玉ともいうべき両省の政策で、協調性を欠く独善主義を戒めた。
 飢餓ゼロ計画で更迭圧力がかかっているのはグラジアノ食料問題相だが、ベット神父が雑音を入れていると大統領はみている。グラジアノ氏と神父の苦情にえきへきとした大統領は、二人を近く訓戒処分にするようだ。大統領には同相更迭の考えはないが、短期間に成果を出すよう要求した。
 総額百五十億レアルの予算削減をされた各省庁が、どのような活動をしているか閣僚会議で報告させるという。労働相には、学窓を巣立ち社会へ出た五十万人の青年に、人生で初めての就職キャンペーンの進行状況の報告をさせる。
 教育相にはリオ市の学長会議への出席予定を大統領は強引にキャンセルさせた。十五日サンパウロ市で行われたPT全国会議へ教育相を同伴し、飢餓ゼロ計画への批判と同計画を環視するグループの結成決議を傍聴させた。大統領は帰途、教育相に奨学金三十レアルを五十レアルに増額し、精力的に施策へ取り組むよう叱咤した。