3月19日(水)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙十四日】サンパウロ市東部ペニャ区ゴヴェルナドール・カルヴァーリョ・ピント通りで無免許運転の男が十二日午後五時半、六歳の男児を乗用車でひき逃げした。男の子は病院に運ばれたが死亡した。男は逮捕されたが、千百レアルの保釈金を支払って釈放された。
男の子は祖母の家に行く途中、歩道から六十センチ離れた場所ではねられた。別の運転手がひき逃げした車のプレートナンバーを控えて男の子の家族に知らせ、家族が警察に通報した。男は逃走後三時間経ってから、自分の車を事故現場で盗まれた車として警察に届け、逮捕された。
男は「突然男の子が飛び出したので止まれなかった。住民が自分を罵り始め、リンチを加えると思い、恐くなって助けずに逃げた」と白状した。男児の祖母は「私の孫の命はたった千百レアルなの?」と憤りを隠していない。