先月五日、外務省の海外交流審議会が日本国内の外国人問題に関する第一回の部会を開いた。議事録を見ると、そこでは在日外国人全般をめぐる問題のほか、ブラジル人をはじめとする在日日系人の問題についても取り上げられている。
ある委員がこんな発言をしている。入国管理局側の話として、「九〇年の入管法改正のときには、日系人の日本滞在がこんなに増えるとは全く予想していなかった」と。
日本に滞在する日系人はこの十二年で約三十万人まで増加した。滞在の長期化は児童の教育や社会保障の問題を生み出している。出席者からは、こうした問題についてブラジル政府と意見交換をすべきではないか、という指摘もあった。
日伯経済合同委員会の一行が来伯している。経済の交流とともに、政治レベルでの交流も期待したいところだ。(生)
03/03/19