金利26.5% 当面は維持=引上げ、イラク戦次第=原油高騰すればインフレ
3月21日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】中央銀行通貨政策委員会(Copom)は十九日、二月半ばに〇・五%上げられた基本金利(Selic)を年利二六・五%で維持すると決定したが、米国の対イラク戦争などによる経済情勢の変化に応じて、状況によってはいつでも基本金利を引き上げられるよう今後五週間にわたって見守ると発表した。
基本金利が引き上げられずに維持されたのは昨年九月以来、今回が初めて。また「高金利バイアス」という高金利傾向を示す手段を採用し、金利引き上げを常時できる状態にするのも初めてとなった。
通常Copomは一カ月に一回協議し、翌月の会合までの金利を決める。一九九九年三月、協議なしで基本金利を調整することができるバイアスがCopomの承認でつくられた。
それ以来、中銀は基本金利をいつでも下げられるように低金利バイアスを十回採用してきた。だが高金利バイアスは一度も使われたことがなかった。基本金利の維持は、インフレが下がったことで以前から予測されていたが、高金利バイアス採用は予想外だった。
中銀は、「インフレ下降の速度や国際情勢(イラク戦争)の動向に対する不確実性から高金利バイアスを採用した」と説明した。中銀はインフレが予測率内に止まるように金利を調整する。今年の予想インフレ率は八・五%。これ以上の率が予測された場合に金利が引き上げられる。
基本金利を維持したことは、中銀がインフレが下降傾向にあると認めたことになる。Copomは、今年行われた一・五ポイントの基本金利調整が、物価の押し上げを阻止することができるかを見届けてから、基本金利をさらに引き上げるかどうかを決定するもよう。
経済市場は、中銀が高金利バイアスを採用したことを、イラク戦争によるブラジル経済への影響を心配しているためとみている。戦争の影響で原油の国際相場が上昇すれば、ブラジルでのガソリン価格も押し上げられ、結果的にインフレ再来となる。
さらに戦争が長引けば、発展途上国への外資流入が減少する可能性が強く、ドル投入を失わないためにブラジルは金利を引き上げて、外債の調整を図ると予測されている。金利引き上げがなければドルは高騰し、為替相場が不安定になる。さらにネガティブなインフレ要因を増やしかねないと懸念されている。