3月25日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】優柔不断で政策が遅々として進まないと党から批判を受けたことでルーラ大統領が二十二日、方針が正しいことに確信はあるが、政権幹部の融通性のないのには呆れると真情を吐露した。議会対策では、連立与党の足並みが乱れるなどの不備をも指摘した。
政府批判で最も多いのは、ジルセウ官房長官に対するクーニャ下院議長、メルカダンテ上議との確執だ。下院議長は、下院の指揮官が誰なのかと大統領に抗議した。ドゥルシ総務長官がクーニャ下議の議長任命には官房長官の恩義があることを忘れていると、官房長官を弁護する一幕もあった。
PMDBの連立招致は、二カ月になるが決着に至らず、税制と年金改革のための時間は窮迫している。メルカダンテ上議が大臣席を土産に連立合意の交渉に出向いたが、PMDBへの大臣供与は下半期と主張する官房長官に拒否され、両氏は激しく正面衝突をした。
同上議はPMDBを連立に取り込めば、上院での一連の改革は与党が勝利し大統領の期待に添えるとした。野党はPTが結束できたのは、野党であったときだけだと皮肉っている。
大統領は政府幹部が、かくも官僚主義にこだわり政権自身を縛るとは思いもよらなかったと述懐した。財務相に大統領の心理状態をよく理解する医師を据え、経済学者を任命しなかったことは、まだしもの救いであったと述べた。