3月26日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】イラク戦争が当初予想より長期化し得るという恐れから当面の利益を確保しようと、二十四日、世界の株式市場は全面安の展開となった。
八日連続高値で推移していたダウ・ジョーンズの指標は三・六一%と、昨年九月二十七日以来最大の下げ幅を記録した。ハイテク関連株が多いナスダックの指標は三・六六%下がった。ヨーロッパの株式市況も非常に悪化し、ロンドンでは三・〇五%、パリでは五・六七%、フランクフルトでは六・一四%値を下げた。
ブラジルの株式市場も下降局面を免れず、ボベスパ(サンパウロ証券取引所)の終値は二・八六%下げた。国際市況の悪化は外債証券の価格にも悪影響を及ぼし、Cボンドは一・二七%下がり、額面の七七・八七五%で取り引きを終えた。それにより、カントリーリスクは二・六一%上昇し、一〇六二ポイントに達した。為替市場では、ドルは〇・一五%下げ、一ドル三・四〇レアルとなった。これは外国銀行及び企業からの資金流入のニュースと四月一日に期限を迎える為替差損三十一億ドルの決済に中央銀行が成功したことによる。
一方、ニューヨーク市場における石油価格は六・五%と大幅に上昇し、金の先物取引(四月分)も一・〇四%高で取り引きを終えた。三十年満期のTボンド(米国債)の金利は年五・〇四八から四・九二六%に下がった。