3月26日(水)
岐阜県サッカー協会岐阜選抜チーム(土本泰代表)は二十二日午後二時から、バルエリ市にあるトレーニングセンターでサンパウロFC(十五歳以下の部)と交流試合を行った。
同県選抜チームは八十人の参加希望者の中から、選りすぐられた二十人の中学三年生と高校一年生で構成されている。
選手たちは十六日に来伯し、ゼーセルジオ・トレーニングセンターでゼーセルジオコーチによるクリニックや指導を受け、すでにプリマヴェーラFC、サン・カエターノ、グアラニーFCと交流試合を行った。
試合結果は全て敗北に終わっているが、市川重明監督は、「ブラジル人選手の試合に対する姿勢やボールへの執着心から何かを学んでくれれば」と話す。
サンパウロFCとの試合は前半に一点、後半に二点を入れられるという残念な結果に終わったが、選抜チームの健闘には関係者から拍手が送られた。
昨年も選抜チームとして来伯し、今回二回目の参加となる栗本幸治君(十六)と高田樹宜(たつのり)君(十六)は試合後、「サンパウロFCとの試合を一番楽しみにしていた」とやや興奮気味に話し、「やはり、玉際が強い。キープされたら取れない」などとブラジル人選手の技術に圧倒された様子だった。
ゼーセルジオコーチによる練習では「フォーメーションの練習やブラジル独特の体操などが勉強になった」と多くの事を学んだようだ。
試合で審判としてグランドに立った土本代表は去年までJリーグの審判員も務め、岐阜サッカー協会の審判委員会の委員長でもある。
「今回のメンバーは将来、岐阜県の代表となるべき選手たち。身体的な違いを認識し、異なった環境での試合経験を通してモチベーションを高め、世界を目指して欲しい」などと話した。
選手たちは試合後、同日夜にモルンビースタジアムで行われたサンパウロ州選手権の試合を観戦した。
二十三日にはリオデジャネイロに向かい、リオ市内やマラカナンスタジアムを見学した後、フルミネンセでサッカークリニックなどを受け、二十七日帰国する。