3月29日(土)
【既報関連=アゴーラ紙、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙二十七日】ブラジル南部と南東部でウイルス性結膜炎が大流行しているが、サンパウロ州保健当局は、わずか二週間で感染件数が五四・八%も増加したと発表し、市民に注意を呼びかけている。現在サンパウロ州での結膜炎感染件総数は二万百二十件に及んでいる。
アゴーラ紙は、サンパウロ市を含む多くの都市がまだ感染件数を保健局に報告していないことから、実際にはこの数を上回るとみている。保健局は四月一日から結膜炎について説明するパンフレット十万枚を配布する計画でいる。
感染件数最多地区はサントス海岸地方で八千件に達する。次いでレジストロ市(六千八百二十二件)、サンジョゼ・ドス・カンポス市(三千九百五十四件)となっている。
サンパウロ州で結膜炎感染件数が二万件を超えたのは一九八四年以来。「結膜炎流行を抑えるには市民の予防に対する意識を高めなければならない」と、保健局は注意している。