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盆と正月が一緒に来た=憩の園に出張レストラン=〝先輩〟移民への表敬=ブッフェ・ヤノ振舞う

3月29日(土)

 ブッフェ・ヤノ(ヴィラ・レオポルジーナ区、矢野クリスチーナ社長)が二十八日、救済会(左近寿一会長)が経営する老人ホーム、憩の園(グアルーリョス市)を訪れ、刺し身やテンプラなどを振る舞った。
 「ジョポネース・ガランチード」とブラジル社会での信頼を勝ち得た移住者に敬意を表そうと行われたもの。今年が三年目。入居者は、「盆と正月が一緒にきた」などと、出張レストランを喜んだ。
 夕食の献立はのり巻き、いなり寿司、サーモンの刺し身、テンプラ、春雨のサラダ。デザートはスイカ。誕生日ケーキも用意された。
 食卓はテーブルクロスや花で飾りつけられ、レストランの雰囲気を演出した。
「今日は、普段の食事とはちがうから」と、背広姿の入居者も。
 ガルソンが料理を運んでくると、「来た、来た」と、声が挙がった。飲酒も許され、酔心地にグラスを傾けていた。
 食後はカラオケを楽しんだ。
 左近会長は、「こういう御馳走を準備するには、手間暇がかかるもの。厚く御礼申し上げます」と、謝意を表した。
 前社長の矢野セリーナさんは、「みなさん努力のおかげで、私たちはどこにいっても、顔を見ただけで信頼される。感謝しています」と、声を詰まらせた。
 食材は、憩の園に協力したいと、業者などからブッフェヤノに寄贈されたもの。