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数千人の踊りの輪を=パラナ連合100念祭にらみ練習

3月29日(土)

 パラナ日伯文化連合会は一月十一日午前十時から、マリンガ文協ホールで日本の踊りの講習会を開いた。講師は、日本から招へいされた田中豊渕師匠。五年後に迫ったブラジル日本移民百周年記念祭をにらみ、企画された。パラナ州の日系人は数千人の踊りの輪をつくって百年祭を盛大に祝おうと気勢を上げている。
 講習会には、パラナ州各地で民謡などを踊っている指導者レベルにある人、約五十人が参加した。中には二百キロも離れた遠隔地から駆けつけ、踊った人もいた。同連合会の植田憲司芸能部長が開会あいさつし、講師の田中師匠を紹介した。矢野清マリンガ文協会長が続いて講習会の意義などについて説明した。
 田中師匠は、「日本伝統の踊りを通じて日伯両国の交流を深め、踊りの輪を全伯に大きく広げて欲しい」と研修生たちを前に力強く励ました。田中師匠の講習会はパラナ州ではクリチーバ、ロンドリーナ、マリンガで開かれる。これは、ブラジル日本移民百周年記念祭に向けての踊りの指導者を養成することが目的。
 田中師匠と助手の懇切ていねいな指導に、和服姿の婦人たちは感激しながら熱心に踊りと取り組み、会場のホール全体が熱気に包まれた。パラナの日系人たちは、「百年祭には、数千人の壮大な踊りの輪が見られることでしょう」と今から期待に胸を膨らませている。