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脅迫される判事たち=50人以上が身の危険=政府の警護対策が急務

4月1日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】刑事裁の判事が二人も殺害―。現在、五十人以上の判事たちが脅迫されており、警官に保護されている人々も少なくない。全国の司法裁判所で先週、「どのように判事らの身の安全を守るか」のテーマで会議が開かれた。判事たちは、各州でこのような問題が発生していることを改めて認識し、犯罪組織の勢力拡大に危険を感じた。
 ブラジルには約一万七千人の判事がいる。法曹界の中でも社会的地位をもたらし、法学部を専攻した人は誰でも一度は夢見る職務である。初給料は約五千五百レアル。だが法廷内は防備完全だとはお世辞にも言えない状態で、金属探知機もなければ法廷内に入る人々の身体検査も行わない。
 ガードをつけている判事の中には、個人的に警察へ直接頼んでいる人が多く、裁判所側に報告していないケースもあるため、実際にはガードを必要とする判事は五十人以上をさらに上回るとみられている。
 マカパー第二刑事裁判所のロンメル・A・オリヴェイラ判事(三六)は、「州政府は判事が精神的にベストコンディションで働ける環境をつくるために、判事の身の安全を保障しなくてはいけない事実を直視しようとしない」と批判した。同判事は一時期、市警官から脅迫され、自分自身と家族に二十四時間態勢でガードをつけた。
 ミナス・ジェライス州ムトゥン市のマウロ・ルーカス・ダ・シウヴァ判事(四三)も脅迫されている判事の一人だ。判事歴五年。麻薬密売撲滅のために努力を惜しまず、警部を有罪判決にしたこともあった。二十四日、エスピリト・サント州のカストロ判事殺害事件が発生した日に、犯罪者グループが自分を殺そうとしていることを告発電話のおかげで事前に知り、護衛を準備することができた。
 リオデジャネイロ州軍事裁判所のアウシーデス・フォンセッカ・ネット判事は、一週間前に警備を必要とする判事リストの中に名前を加えられた。多くの軍警を裁いてきたフォンセッカ判事は、ある軍警大隊の告発電話で、軍警官二人が同判事を殺して強盗殺人に見せかけようと計画を立てていることを知らされた。「裁判にかけられるのは悪い警官だが、麻薬組織に関わっている軍警が多くいることは明らかだ」と言明した。

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