4月1日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】ブラジル地理統計院(IBGE)が二十八日発表した失業率調査によれば、今年二月の失業率は一一・六%となり、前月比〇・四%増を記録した。
昨年二月の一二・五%と比較すると〇・九%減少しているが、昨年七月から十二月まで低下傾向にあった失業率は、今年に入ってから再度少し上昇している。
雇用市場は停滞しており、職業についている就労労働者数は先月比〇・一%減となった。一月から二月までに解雇された人々は二万五千人に達した。反面職業を持たず、求職活動をしている人々は同期、四・一%増え、九万三千人となった。
IBGEの失業率調査担当のシルレーネ・R・ソウザ氏は、「無職者数が就労者数を上回るということは、雇用市場が求職者数の需要を満たしていないことを意味する」と説明している。
ソウザ氏によると、解雇された二万五千人がそのまま無職者数に足されたという。新規の雇用がなかったため失業率が増加したが、解雇率が上昇したためではない。「無職者数の増加がいつも悪要因だというわけではない。雇用市場の状況を正しく見るには雇用者数を分析しなければならない。雇用者数自体は〇・一%減っただけで、ほとんど変化がなかった」と、同氏は楽観的な見解を示した。