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20年目の武本文学賞=19人受賞最高齢者は橋爪さん

4月1日(火)

 ブラジル日系文学会(梅崎喜明代表)では三月三十日午後二時半から、老ク連サロンで第二十回武本文学賞授与式を開いた。
 これには、故武本さんの長男、阜夫(あつお)さん(六四)と次男の憲二さん(五九)が出席。受賞者、役員、会員たち七十人が参集した。
 梅崎代表は、「今年は二十年の節目の年。この間、困難を乗り越え、新人の発掘に努めてきた。今回の応募者は百十六人。うち十九点が入選で入賞は二点。次回に期待したい」とあいさつ。一月二十七日に武本歌碑が椰子樹社と共催でプラッサ・アルメイダ・ジュニオールに落成したことも合わせて報告した。
 次に賞品授与に移り随筆の部の入賞者、富岡絹子さん(四九、リベイロン・プレット)たち十九人に賞品が贈られた。
 富岡さんは、「私はサンパウロ市から三百キロも離れているので皆さんとの交流は簡単ではない。口下手でもあり、その分文章を書いている。分かりやすく書いているのは、難しい言葉が分からないだけ。これからもゆっくり少しずつ書いていきたい」と謝辞を述べた。
 武本阜夫さんは、「皆さんの温かいお心で二十年の節目を迎えることができたことを深く感謝する。私たち兄弟は文学の道は歩めなかったが、今後は違う形でお手伝いをしたい」とあいさつ。