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深夜のリオでテロ=麻薬密売組織の報復か

4月2日(水)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙一日】リオ市は三十一日未明、再び組織犯罪グループの波状攻撃を受けた。同夜を通して、四つの地点で破壊活動が続けられた。
 (1)午前二時半ごろ、地下鉄のデル・カスチーリョ駅が銃撃と手榴弾五発で攻撃を受け、ショッピングのドアが爆破された。手榴弾は三発が不発だった。(2)午前三時ごろ、南部コパカバーナ地区で手作り爆弾がホテル・メリディアンの前と、すぐ近くのスーパーの前に投げつけられた。(3)午前三時半頃、重武装した密売グループがブラジル通りを封鎖して三台のバスから乗客五十人を降ろし、バス二台と自動車二台を銃撃し、放火した。軍警の中尉が撃ち合いの末、頭部を撃たれ死亡。(4)北部インニャウマ地区にある会社に強盗団が押し入り、ガレージに駐車してあったバス三台を放火した。
 カーニバル前は攻撃の事前予告があったが、今回はなかった。警察は今回のテロ攻撃が三月二十八日の、犯罪組織「ソンブラ」のジョルジ・アレシャンドレ・カンジード・マリーアと、「フェルナンジーニョ・ベイラ=マール」の分派組織「グリンゴ」のチリ人、カルロス・オルランド・メシーナ・ヴィダルの逮捕に対する報復だとみなしている。ジョジアス・キンタルリオ州保安局長は「ベイラ=マール」がさらに三つの攻撃をたくらんでいるという仮説を捨てていない。