4月2日(水)
【既報関連=アゴーラ紙一日】サンパウロ州で結膜炎とデング熱が大流行している。
結膜炎は二月からサンタ・カタリーナ州地方で流行り出し、カーニバル後にブラジル南部や南東部各州へ広まった。
サンパウロ市の結膜炎は、三月二十三日から二十九日までに新しく二千四件の感染が記録されている。同市保健当局によれば、この数にサンパウロ市西部の感染件数は加算されていない。また私立病院や州立病院の眼科で受診した患者や、病院に行かなかった患者の数も入っていない。実際の患者数がこれ以上であることは間違いないと、アゴーラ紙は推測している。
サンパウロ州では、一月一日から三月三十一日までに三万千三百七十八件を記録。サントス地方は最多で一万三千百十二件、次いでレジストロ市の一万二千四十五件となっている。国立保健財団(Funasa)は、全国の結膜炎感染件数が十万六千件に及ぶとみている。
一方デング熱は、州内で繁殖したネッタイシマカ(Aedes aegypti)によるデングウイルス感染が増加しており、さらに二千二件が新しく確認された。三月二十四日から三十一日までに三三・六%増え、七千九百五十四件に上った。他州で感染したデング熱罹患(りかん)件数も足すと、二万一千二十件となる。
地元産デング熱罹患件数最多は依然イタペヴィー市で二千四十六件。アラサトゥーバ市(千四百四十件)、ジャンジーラ市(千五十八件)でも千件以上記録されており、保健当局は懸念している。地元産デング蚊によるデング熱は、州内百八都市で確認されている。