4月2日(水)
国際協力事業団(JICA)が派遣する日系社会青年ボランティアの第十八回生二十六人が二十七日、来伯した。サンパウロ支所は二十八日午後六時から、日系パラセホテル会議室で記者会見を開いた。
今回派遣された日系社会青年ボランティアは二十六人(五人男性)で、サンパウロ管内は十五人、ブラジル管内五人、ベレン管内六人となっている。
サンパウロ管内に派遣される十五人を対象に、ニッケイパラセホテルで行われている現地適応研修では、二十八日に開講式、安全対策やブラジル事情に関する講演やオリエンテーションなどを行った。ポルトガル語の会話指導や関係機関の訪問後、二日に各派遣先へ着任する。
浜松のブラジル人学校へ訪れたことをきっかけに「ブラジル日系社会に興味をもった」という村田知美さんは、今回の派遣で「文化的背景や歴史を理解したい」と話す。二年の派遣期間後には日本での外国人教育に携わりたい考えだ。
今回唯一の日本語教師以外の派遣となる坂口順一さんは野球指導員として汎スザノ文化体育農事協会に派遣される。
佐々木弘一JICA日系社会業務総括は「以前は『日本語教師』としての派遣だったが、三年前から『日系日本語学校教師』と改称されていること」を説明し、「日本語を教えることだけでなく、様々な活動に参加して、日系社会への理解を深めてほしい」と話していた。
第十八回日系社会ボランティア(敬称略、カッコ内は受入先)
◇サンパウロ管内
石田竜也(アチバイア日伯文化体育協会)、阪井文恵(アルジャー文化協会)、中島香(イビウーナ文化協会)、村田知美(インダイアツーバ日伯文化体育協会)、浜かおり(カルロポリス文化体育協会)、金井幸代(サン・ジョゼー・ド・リオプレット日伯文化体育協会)、神田佐知(バウルー日伯文化協会)、秋元昌代(バストス日系文化体育協会)、和美智子(パラナグア日伯文化体育協会)、常世田洋子(パルマス日伯文化体育協会)、桃川真規子(ボツカツ日本文化協会)、五島聖志(モジ・ダス・クルーゼス文化協会)、遊川章宏(第一アリアンサ文化体育協会)、野口真之(日本語普及センター)、坂口順一(汎スザノ文化体育農事協会。
◇ブラジル管内
川口麻紀(サン・ゴダルド文化体育援護協会)、大西真理子(テイシェイラ・デ・フレイタス日伯文化体育農事協会)、小澤美幸(トカンチンス州日伯文化協会)、鈴木かおる(パラカツ日伯文化体育協会)、森原一絵(ミナス日伯文化協会)。
◇ベレン管内
中尾哲也(アマゾニア森林の友協会)、山本朝子(カスタニャール日伯文化協会)、盛岡歩美(ポルトヴェーリョ日系クラブ)、原啓子(マラニョン日伯協会)木内裕美(西部アマゾン日伯協会)、丹後昌子(北伯日本語普及センター)。