4月2日(水)
サンパウロ近郊スザノ市ジャルジン・マルガレッチのシチオ(小農園)で、一メートルを超えるパンタナール産のワニ二匹を許可なく三十年間に渡って飼育していたとして、飼い主の日系人、野口マリオさん(六一、販売業)が告発されるという事件があった。
地元紙によれば、ワニは六匹の陸ガメと一緒にいるところを匿名通報を受けた環境警察によって発見されている。保護状況は良好で、周囲の住民に被害を与えている訳でもなく、罰金などが課せられることはないという。
また、適当な輸送手段や移管場所がないことから、そのまま野口さんが飼い続けることになりそうだ。ふって沸いたワニ騒動に近所に住むサレッチ・アパレシダさんは「三十年も経ってどうしていまごろ。この地区にはほかに解決しなければいけない問題が山積みでしょうに」と話している。