4月5日(土)
【フォーリャ紙、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙四日】三人組の強盗が三日午前一時ごろ、サンパウロ州アラサリグアマ地方、カステロ・ブランコ街道五十六キロ地点のサービスエリアで、二十二トンの爆薬を積んだセミトレーラーを略奪した。犯人らは同日、ジアデーマ市、イミグランテス街道の路肩に爆薬を積んだトレーラーを放置し、トラックだけを盗んで逃げた。
三人組のセミトレーラー略奪方法は、サンパウロ州で発生しているトラックの略奪方法とほぼ同じで、ロレーナ市からソロカバ市に向かっていたセミトレーラーの運転手が同エリアで寝ていたところを「荷物はいらない。トレーラーをよこせ」と言って襲い、一人が運転手を茂みに連れ込んだ後、二人がセミトレーラーを盗み去った。
集団強盗担当警部は爆薬を積んだトレーラーの部分は放置され、前部の牽引車だけが盗まれたことから、強盗団は積み荷が何か知らなかったとみている。積み荷の内訳は十二トンのダイナマイト、十トンの粒状爆薬、七千五百メートルの導火線、三百個の起爆補助装置。計二十二トンの爆薬はカランジルー刑務所の爆破に使われた量(二百五十キログラム)の八十八倍に当たる。起爆装置は常に爆薬とは別に輸送されるので、たとえ使おうと考えたとしても犯人らは同爆薬を爆発させられない。
セミトレーラーは軍の許可を得て、爆薬を採石場に輸送する途中だった。現行法は爆薬輸送に武装した護衛の同伴を義務付けていない。