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ジーコ批判?出た=3戦勝ちなしなので

4月5日(土)

 〃神様〃といわれ、サッカー日本代表監督に就任以来、日本国内では批判らしい批判がなかったジーコだが、去る三月二十八日、ウルグアイ戦(東京・国立競技場)で引き分け、これまでの三戦、いずれもホームなのに依然勝ちなし、二分け一敗となり、ようやく「これでいいのか」の論調が出てきた。
 ジーコの〃監督哲学〃は、好選手はみずからの判断で最良の攻守のバランスを見出す――。細かい戦術づくりは、全面的ではないが、選手十一人に委ねられる、といっていい。
 対ウルグアイ戦は、前半、中盤に中田英(パルマ)、中村(レジーナ)ら好選手が起用された結果、中央に偏り、いい攻撃が生まれなかった。後半、中村を下げて三都主、小野の代えて中田浩を投入、これが効果的なバランスを生んだという。つまり、中田浩という守備意識が強い選手が入ったことで、かえって攻撃にダイナミックさが生まれたということ。高いテクニックを持つ中盤だけだと、攻撃が窒息気味になるのだそうだ。
 ウルグアイ戦で、ジーコが選んだ中盤が機能しなかったことが、改めて浮き彫りにされ、沖縄タイムス紙によれば「ジーコ哲学は、意外に早く修正を迫られるかもしれない」。
 近く、対韓国戦が韓国で行われる。日程上、欧州組はほとんど来れないようだ。ジーコがここでどんな中盤をつくるか。これも機能しなければ、ジーコへの批判は一層〃きつさ〃を増すだろう。