4月5日(土)
一日午前一時過ぎ、リオデジャネイロ州ペアベタ市の鈴木信弘さん宅で、信弘さん(六八、香川県出身)が殺害されたと、同居する義父から警察通報があった。犯人は二階から侵入、寝ていた信弘さんの首に銃弾一発を打ち込み、鈴木さん宅にあった古い拳銃一丁を奪って逃走した。そのほかの被害はない模様。
地元警察では顔見知りによる犯行とみて捜査を進めているが、犯人の人数や動機など具体的なことは分かっていない。
信弘さんは五八年、コチア青年として、あめりか丸で来伯。ヤシやゴイアバなど果樹栽培に従事してきた。妻のミチコさん(六四、カフェランジア出身)との間に二男二女がある。 最近ミチコさんは孫の世話のため長野県に滞在しており、信弘さんは義父と二人暮らしだった。
鈴木さん宅はリオ市街から約五十キロ離れた山間部に位置。葬儀は三日午後、自宅で行われた。電話取材に応じた、長男エジウソンさんら遺族は「だれがどうして父を殺したのか」と突然の事件にショックを隠せないでいる。