4月8日(火)
サンパウロ市西部ラッパ区のアパート内で三日、主婦(五三)が遺体で発見された。手足を縛られ、猿ぐつわをつけられた状態で、ベッドの上に横たわっていた。遺体にはナイフの跡が十二カ所もあった。警察によると、ドアの鍵は掛かっており、コーヒーの準備もされていたことから顔見知りの犯行と断定し、捜査している。
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二日サンパウロ市で発生した母親撲殺事件で、犯人の息子(三八)が六日、逮捕された。警察は密告電話を受け、サンパウロ市南部の精神科クリニックで逮捕した。犯人は犯行について黙秘している。地元警察署によると、犯人は母親が死んでから大量のアルコール飲料を飲み続けていたという。
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小中学校に在籍する生徒数の割合は八〇年の八〇・九%から、二〇〇〇年には九六・四%に上昇した。しかし、留年と中退は依然多く、小学校に入学した生徒の四割しか高校を卒業できない。教師と教育内容の質が低く、学校は人生の困難に直面する生徒に手を差し伸べてはいない。彼らは「失われた世代」と呼ばれる。
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二〇一二年のオリンピックをサンパウロ市で開催するなら、同市の開発は「二十年を十年で」実現できるといわれる。河川の汚染処理、オリンピック村建設、地下鉄・鉄道・環状道路などの交通基盤整備、治水、公園・グリーンベルト建設など十項目の五輪効果がある。サンパウロ市開催計画書は十四日、ブラジルオリンピック委員会に提出される。