4月9日(水)
日本語による診察を受けたいと、ボリヴィア・ラパスより、日系人二人が十四日に来伯、援協傘下の日伯友好病院(大久保拓司院長)に向かう。
同じ日系人として手を取り合いたいと昨年、ラパス在住の井畑レネ・セルジオさん(二世)が援協の地区委員に就任。援協業務の広報に当たり、会員を募ったところ、六十人近くが入会した。
ボリヴィアにはサンファン移住地、オキナワ移住地があり、それぞれ日系団体が診療所を経営している。内科、外科、産婦人科などを設けているものの総合病院ではない。
首都ラパスには日系個人病院は立地するものの、日本語で応対できる医療機関はないという。
長野征一国際協力事業団サンタクルス支所長は、「日系子女は訪日研修などを受けている。現地の水準に比べれば上だが、まだまだ改善できる」と、日系医療機関のレベルを評価する。
総合病院での診察、治療を求めて、来伯するようだ。十五人が既に援協診療所で診察を受け、三人が友好病院で手術を受けた。
二人のサンパウロでの滞在は十四日から十八日までの四泊五日。まず、内科で健康診断を受け、専門の診察を受ける。
山下事務局長は、「援協に入会してもボリヴィアに在住していれば、特にメリットがあるという訳ではない。わざわざ、サンパウロまで来診にくるというのは、援協にとって喜ばしいこと」と、歓迎している。