浅路幸男サンパウロ新聞記者の妻、ネウザさん(四七)が先月二十九日、アクリマソン公園で自転車に背後から追突されて、今月二日に亡くなった。
おととい、サント・アンドレの教会で近親者を集めて初七日のミサが行われた。 夫妻には七つになる男の子がいる。浅路記者自身、七歳三カ月で母親を失った。「運命の巡り合わせかな」と、やるせない。
その子が、「お父さん、これから晩ご飯どうするの」と、けなげに心配するのだという。父親としては一刻も早く、立ち直らざるを得ない。
週末の各種イベントでは、親子三人の姿をよく見かけた。
取材の合間に、ボールで遊ぶ父と子。そして二人を見守る母。光景は微笑ましかった。もう見られないのかと思うと、心が痛む。 (古)
03/04/10