ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

野生動物密売の被害深刻=種が絶滅の危機に

4月11日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】サンゴヘビの毒、一グラムが国際市場で三千三百ドル、約一万一千レアルで取り引きされている。赤と黒の鮮やかな色彩を持ち、体長一・五メートルに達するこのヘビは現在、野生動物密売者によって最も多く捕獲されるブラジルの動物の一つだ。毒は薬品の開発に使われる。
 ブラジルは密売者の格好の標的だ。Renctas(野生動物密売撲滅ネットワーク)の推計によると、麻薬、武器密売に続く世界で三番目に大きい野生動物の違法取り引き(年間約百億ドル)によって、ブラジルは一年に十億ドルの損害を被っている。種が絶滅の危機に脅かされるだけでなく、膨大な「遺伝子」資源も流出している。Renctasは一年に三千八百万種の標本が密売人によって持ち去られていると推測する。
 密売される動物の十体に九体は目的地に着く前、捕獲中や輸送中に死ぬ。また捕獲された動物は密売人の虐待やトラウマ(心的外傷)に苦しむ。麻酔を打たれたり、鳥は太陽を見ないように目をくり抜かれたり、監視員の注意を引かないように、さえずりできなくさせられる。
 ブラジルの動物の買い手は主にヨーロッパの国々で、日本を含むアジアの国々、米国、カナダも密輸入する。動物の多くが少数で運ばれるため、密売対策は難しい。エコツーリズムが動物の違法捕獲とつながる例もある。

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