4月12日(土)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙十一日】サンパウロ市でゴミ回収車の運転手らが九日夜ストに入り、同日夜一晩中ピケをはった。
デモ隊は回収車でゴミ収集所と二カ所の埋め立て地の入り口を封鎖し、中央部パリー区にある都市清掃部の前に回収車二台分、東部パルケ・ド・カルモ区のゴミ収集会社の前に三台分のゴミを積み上げた。十一日も新たなストを予定している。
ゴミ回収と清掃を行う職員一万三千人の九〇%は清掃業労働者組合とサンパウロ市都市清掃管理組合に所属する。両組合は会社側が提案した一七・六六%の賃金調整案を受け入れた。しかし、ゴミ回収車の運転手千三百人が属するサンパウロ市交通業労働者組合は同案を受け入れず、五%の上乗せ、食券額の調整、無料診療を求めた。
サンパウロ市交通業労働者組合は「組合軍」と関係を持ち、同組織の代表は〇四年の市長選を目指す立候補予定者だ。PT(労働者党)議員らは、二つのストは政治目的を持ち、ゴミ新税のためマルタサンパウロ市長がイメージを悪くしたところに付け込んだとみる。マルタサンパウロ市長は九日、市長再選候補者としてルーラ大統領に指名されている。
ストが行われる中、マルタサンパウロ市長は局長らを招集し、報道関係者らとの共同会見で、同スト行為を「政治」活動、かつ「組織犯罪」の典型と非難した。