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ダチョウ飼育、有利だ=ロ市の組合強力宣伝

4月12日(土)

 去る四月三日から、ロンドリーナ市で恒例の農畜産工業博覧会が開催され、日伯ダチョウ(駝鳥)飼育組合(COONTRUZ、小屋敷ジオノ理事長、本部ロンドリーナ)が、出品、参加した。
 同組合によると、ブラジルで飼育されているダチョウは、主にアフリカ原産種。レッドネック、ブルーネック、アフリカンブラックの三種があり、レッドネックは攻撃性が強く、アフリカンブラックは小型。現在ではブルーネックとアメリカンブラックの交配種が主。
 弱点は、孵化から九十日間で、十分に留意して飼育しなければならない。この期間が過ぎれば、輸送のストレス、病気にも十分な耐久力がつく。約二年半で成熟期に達し、四十年間は卵を産み続ける。
 飼育上の利点は多く、まず土地面積。牛と比べると、一アルケールの土地に牛は一頭しか放牧できないが、ダチョウは三十から四十羽できる。年間を通じ牛は一頭の子牛を生み、平均二百五十キロの肉が生産されるが、ダチョウは平均三十個の卵を産み、一羽あたり平均三十五キロとして年間一千五十キロの肉がとれる。現在のキロ当たりの肉価格は六十レアル。
 牛一頭から約五平方メートルの皮が利用出来るが、ダチョウは三十羽から三十六平方メートル。卵の重量は、鶏卵約二十六個に匹敵し、殻に彩色をほどこせば、装飾民芸品になる。
 肉を食べる人間の健康に関連していえば、成長ホルモンなど一切受け付けない習性があるので、残留を懸念する必要はまったくない。牛肉、豚肉、鶏肉、七面鳥肉に比較すると、低カロリー、低コレステロールである。
 同組合の加入者は現在二十七人。博覧会出品や出張講演活動を通じ、食用、加工用として、飼育者を増やしていく意向だ。(パラナ新聞)