4月12日(土)
リベルダーデ歩こう会(細川晃央代表)は、カナダで新型肺炎のSARS(重症急性呼吸器症候群)が広がっているため、同国と日本で行われる国際大会への参加を中止した。
同会は今月十六日にブラジルを出発。ビクトリア・ウオーク(十八日─二十日)、東京国際ウオーク(五月三日─五日)に出場する予定だった。
世界保健機関(WHO)の調べでは九日現在、カナダで七十四人がSARSに感染。そのうち七人が死亡した。
外務省はカナダへの渡航を予定している人に、「十分注意して下さい」と、警告している。
歩こう会は十日午後二時から、サンパウロ市内の旅行社で検討会議を開いた。地域情勢を踏まえて、国際大会への参加を取りやめることにした。
十七人が既に申し込み、航空運賃を支払った。「カナダ経由で来日するなら、自宅には来ないでくれ。連絡は電話でとりたい」と、日本の親戚から面会を拒否された人もいるという。
細川代表は、「みんな楽しみにしていたのに、こんな結果になって残念」と、話している。